医療機関がすすめる医薬品とは

身体の不調を感じたり、健康診断や人間ドックなどで異常が認められてしまったりすると医療機関に行って検査を受けて医師の診断を受けることになります。そうすると多くの場合には治療が必要となって処方箋が発行されて医薬品を薬局で購入することになるでしょう。同じ病気であったとしても数多く医薬品がありますが、医師はその中から必要なものを選んで処方してくれていると感じるのが患者です。しかし、意外にもそうであるとは限らないのが事実であり、医療機関がすすめる医薬品はときには医療機関側の都合で決まります。医師としては使用経験が多い医薬品を使用したいと考えるものであり、そうすることによってトラブル対処が行いやすくなります。使用経験があるからこそどのくらいの期間飲めば効果を患者が実感してくれることが多いのかということや、どういう患者だとどういう副作用が起こりやすいのかということがよくわかっているのです。そうすることによって患者からの問い合わせがあってもすぐに適切な対応をとっていくことができるため、効率的に仕事をすることができるようになっています。また、院内や門前の薬局が在庫としてあらゆる医薬品を取り揃えているわけではなく、病院側と相談して在庫を決めているのが常です。そのため、医師が処方したい医薬品を選んで薬局に揃えてあるのが典型的であり、それが理由ですすめる医薬品が定まります。また、近年では医療費の高騰が問題となっていることから後発品を選ぶことをすすめることも多くなってきている現状があります。後発品を使用することで薬価を抑えることは患者にとって医療費の削減につながることであり、それをすすめる傾向が強まってきているのです。

医療点数と医薬品の関係

医療機関に行って医師の診断を受けたり、医薬品の処方を受けたりすると領収書には診療報酬点数が記載されています。医療点数と呼ばれることもあるこの点数は医療行為に対して定められた点数であり、どのようなことをしてもらったかによって、その一つ一つについての点数が合計されていきます。その合計点数について1点を10円として計算したものが診療報酬として医療機関が受領する金額となります。しかし、その金額を必ずしも受診した人が支払わなければならないわけではなく、自己負担金は典型的にはその3割となっています。これは国民は皆、健康保険に加入しているからであり、残りについては診療報酬明細書を病院などが審査支払機関に提出することによって審査が行われ、保険者に対して提出されて請求が行われることにより支払いが行われます。こういったシステムが取られているのが日本の医療制度であり、その点数に影響するものには医薬品も含まれています。医薬品には薬価が定められており、やはり点数によって表記されています。換算についても同様であって1点が10円に相当し、薬局に行って処方箋を渡して購入する際に必要となる金額に影響しています。その際にも健康保険の適用を受けられるものであれば3割負担でよいという形になり、残りについては保険者が支払うという仕組みになっています。ただし、薬局で処方箋によって医薬品を購入する際には調剤基本料もかかります。そのため、実際に購入者が支払う金額は医薬品の薬価に基づく価格よりも高くなってしまうのが一般的です。また、入院して医療機関内で医薬品が使用される場合には薬局に行く必要がなく、その会計の際に薬価に基づいて計算が行われることになります。

医療の発達と医薬品の開発

医療の発達によって一昔前には治療が難しかった病気もだんだんと治療ができるようになったり、進行を止めることができるようになったりしてきています。その発達に影響しているものには多数あり、新しい医療技術の登場や手術の手法の確立、新しい医療機器の開発といったものが現場で大きな影響を与えているものです。また、各々の病気に対する深い理解が進んでいることも大きな貢献をしているものです。そして、有効性のある医薬品が次々に開発されて上市されてきていることもまた大きく医療の発達に寄与してきています。病気を根本的に治療するためには原因を除去する必要があり、身体が器質的変化を起こしてしまっている場合には二つのアプローチがあります。一つが外科的な手法によって物理的に器質的変化を正常な状態に戻してしまうという方法です。そして、もう一つが医薬品によって身体に刺激を与えることによって元の状態に戻るように促すという方法です。この後者の方法として新たなことを可能にするのが新しい医薬品の開発であり、これによって不可能であった治療が可能になってきています。また、医薬品の寄与は根本治療だけではありません。痛みのように存在するだけで患者にとってつらいものを感じなくさせることでつらさを取り除く対症療法としての有効性も高く、患者がよりよい生活をしていくためにはしばしば不可欠なものです。また、手術をする際には痛みを感じさせないために麻酔をしたり、気分を落ち着かせるために抗不安薬を用いたりすることが必須です。安全に使用することができる新しい医薬品が開発されることによってそれがより容易になってきているのが事実であり、医療全体に寄与を続けているのが医薬品の開発なのです。

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